うみそだて大学プレ講座第4弾「0歳から始める性の健康教育」

先週末の土曜日はうみそだて大学プレ講座第4弾!
西荻窪の閑静な住宅街の中にある、『okatteにしおぎ』という素敵なシェアハウスの
共用スペースをお借りし、うみそだて大学を開催いたしました。
今回の講師には、助産師の土屋麻由美さんをお招きして、
「0歳から始める性の健康教育」をテーマにお話ししていただきました。

   

参加者には、小さいお子さんを連れていらした方、お孫さんのいる方、
思春期のお子さんをもつ方、成人したお子さんのいる方、と実に様々な立場の方が。
でも、可愛い我が子や孫に、性被害の加害者にも被害者にもなってほしくない、
本当に好きな人と幸せな人生を…と願うのは共通の想いです。
赤ちゃんに性教育?何を教えるの?とギモンに思うかもしれませんが、
赤ちゃんを迎え、これから関わっていくすべての人に聴いてほしい内容でした。

 

 

『プライベートゾーン』という言葉を知っていますか?
つまり水着で隠れるところと心そのもの。
誰にも侵されない、自分だけの大切なエリアであること。
親であっても恋人であっても、勝手に触ったり、見せることを強要することはできません。

『性教育』とはすなわち、自分や他人の大切な領域をちゃんと認識して守るための
『人権教育』でもあるというお話に、ものすごく納得しました。
ここから教えなければならないことなんだ、と腑に落ちる思いでした。

そして土屋さんのお話は、可愛らしい絵の紙芝居を使ってすすめられます。
小さな子にもわかりやすいように、男の子と女の子のからだの違いから始まって、
男女の生殖器の説明、受精のしくみ、受精への行為から赤ちゃん誕生までを
あたたかく、優しく、丁寧に伝えてくださいます。

 

こんなに素晴らしいお話なのに、本当に学校では話させてもらえないそうです。
それは具体的な性交渉の言葉や内容が含まれているから。
(本当はここでもその表現を書きたいのに、有害サイトと検索機能が認識し、
はじかれてしまう恐れがあるため、書けません)

 

学校で女の子だけ集めた部屋で女性の生理やその対処(手あて)について聞かされた記憶。
身体の性差や第二次性徴、そして肝心な行為のところは省略して「受精」の話、
‥と生殖の一部分だけ切り取った保健体育の授業。
何十年も日本の性教育は時代に取り残されたままで、
やっと欧米型の性教育を取り上げられるようになったのは1990年だそうです。
ようやく広まる風潮になったのもつかの間、熱心な性教育を行った学校や先生への
世間のバッシングが始まり、元の状態に戻ってしまったとか。

 

愛情をもって育まれた結果の、恋人同士や夫婦の性の営みの過程を教えられず、
「SEX」への興味だけが進行してしまい、インターネット上の過激な画像に
簡単にアクセスする現代の子どもたちに、正しい性の知識をいつ、誰が伝えられるのでしょうか。

それがまさに「家庭での、幼児期からの性教育」というのが土屋さんのお話です。

 

日常の会話の中で、自然と自分の身体への興味がわく幼児期。
年の近いきょうだいができて、飛び出すストレートな質問
「赤ちゃんはどこからくるの?」に、身近な親が答えられる今こそが
「性」を教えるチャンスなんだと。

けれど、幼児期を過ぎたとしても、
「好きな人ができたら、自分の心も身体も、相手の心も身体も大切にする。
あなたは世界でたった一人の大切な存在なの」
ということを教えるのはいつだっていいはずです。
それをちゃんと伝えたうえで、子どもたちを信頼し、見守る勇気が大事だということに気づかされました。

 

印象的だったのは、親にもプライバシー、プライベートゾーンがもちろんあり、
秘密にしたいことは話さないでいいということ。
同様に子どものプライバシーにも勝手に立ち入らないことが大切であり、
お互いがお互いを尊重できれば、いい親子関係が保たれるというのがなるほどと思いました。

個人的にこれから思春期を迎える娘たちをもつ親としては、
ついアレコレ言いたくなる言動をちょっとガマンしなければ。。

 

大切なお話にたくさんの気づきをいただいた、本当に心にズシンと響く講座でした。
土屋さん、ありがとうございました。