『オーガズミックバース』上映会を終えて

うみそだて大学上映会『オーガズミックバース』、計4回の上映会を無事終了いたしました。
最後の上映は世田谷区用賀のRoom375さんのオープンスペースにて、今回は午前中から始め、
ゆったりとランチを取りながらのダイアログタイムをもてました。

 

 

 

 

 

 

 

今回はまだ4か月ほどの赤ちゃん連れ(2人目のお子さん)のお母さん、3人のお子さんをお持ちのお母さん、
現在9か月の妊婦さんが参加され、それぞれ出産に対する振り返りや今後の希望など持ちながら、
映画を観ての率直な感想・本音のダイアログが飛び交いました。

 

「痛みのないお産ってどんなもの?」という関心から映画を観に来てくださった皆さん、やはり映画の中で見られる出産のナチュラルさ、痛みというよりは本当に心地よさを感じながら、
自然の波に任せて、出産に向き合う表情の産婦さんに圧倒されたようでした。
また、夫婦の濃密なパートナーシップには、正直羨ましいし、感動的だったという声も。
日本版の『オーガズミックバース』も撮れたらいいのに、という意見もありました。
その後、それぞれの出産経験やいくつかの病院で感じたこと、周囲の空気(妊婦さん同士の会話の中での出産に対する考え方の違いなど) への違和感といった、出産や育児において様々な疑問や感想を日々体験してらっしゃるのを感じました。

 

個人的には、やはり大都市圏では、「無痛分娩」への選択肢が敷居の低いものになっていて、少なくない妊婦さんが
「無痛分娩」を選び、最初から無痛分娩を勧めてくる病院もあるという現実があることに衝撃を受けました。
そしてごく一部の病院や個人の認識・意見かもしれませんが、病院での「経腟分娩(吸引などの処置があっても産道をとおって生まれる)」が「自然分娩」と捉えられていることもあるようです。
「自然分娩」は助産院や病院などで、人工的な促進剤などを使わず、最初から最後までほぼ医療介入のないお産のことだと私個人は思っていたのですが、少しずつ現状の出産認識が変わりつつあることに時代の流れと、『オーガズミックバース』の逆をいくような日本の病院での出産に疑問を感じずにいられませんでした。しかしまた、一方では自然な出産を心がける病院や助産院ももちろん存在し、それを選ぶ妊婦さんもいらっしゃるようです。

 

この映画を観ると、女性には「産む力」がちゃんと備わっていることを実感できます。
それを時代の流れや情報に引っ張られて、いろいろな知識のないままに自然な出産を放棄していることに、
もったいなさ・違和感を感じてしまいました。
「痛い」出産は怖いかもしれません。出産時、母子の生命が危険な場合の医療介入は絶対に必要です。
けれど、「産めるようにできている」自分の身体を信じて、自然のまま出産する感覚を味わえるのは一生に何回もない貴重な経験だと思うのです。

 

より多くの女性に、特に未婚の、これから子どもをもつことを考える全ての女性に、この映画が届いてほしいと思いました。

そして、「ドゥーラ」という産前産後のお母さんに心から寄り添って伴走することができるサポーターがいることも、もっと知ってもらいたい。
こういうお産もあるんです、ということを含め、正しい情報を多くの女性に供給したいという想いが今回の上映会を通して強まりました。

まだ観ていないという方は、こちらのFacebookサイトから今後の各地の上映会を確認できます。

http://orgasmicbirth.jp/fes/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%82%BA%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B9%E4%B8%8A%E6%98%A0%E4%BC%9A%E9%96%8B%E5%82%AC%E6%83%85%E5%A0%B1/

 

今回、うみそだて大学で上映会ができたことを本当に嬉しく思います。ご協力くださったおさださん、Room375の福島さん&スタッフの皆様、ありがとうございました。